問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
69歳の男性。排尿困難を主訴に来院した。2年前から尿線が細いことに気付いていたが年齢のためと考えていた。3か月前から排尿困難を伴うようになったため受診した。
直腸指診で前立腺は腫大し、表面平滑、弾性硬で硬結を認めない。尿所見および血液生化学所見に異常を認めない。PSA 1.8 ng/mL(基準 4.0 以下)。腹部超音波検査で前立腺肥大(40 mL)を認めた。残尿量は 100 mL であった。
適切な治療薬はどれか。
a. α1 遮断薬
b. アンジオテンシン変換酵素 ACE 阻害薬
c. カルシウム拮抗薬
d. 抗コリン薬
e. β3 刺激薬
前立腺肥大症の症例。α1ブロッカーが第一選択薬。