4歳の男児。繰り返す嘔吐を心配した母親に連れられて来院した。1か月前から時々起床後に突然の嘔吐がみられていた。1週間前から毎日起床後に嘔吐がみられるようになり、今朝から呼びかけに対する反応がやや鈍くなったため受診した。下痢や体重の減少は認めない。嘔吐の回数が増えるにつれ、転びやすくなったとのことである。

意識レベルは JCSⅠ-1 。体温 36.7 ℃。心拍数 100/分、整。血圧 80/50 mmHg。呼吸数 36/分。SpO2 98 %(room air)。毛細血管再充満時間2秒未満。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音に異常を認めない。腱反射に異常を認めない。坐位で体幹動揺を認める。指鼻試験は拙劣で、眼振と変換運動障害を認める。眼底鏡による観察で両側うっ血乳頭を認める。

次に行う検査として適切なのはどれか。

a. 脳波

b. 腰椎穿刺

c. 血液培養

d. 頭部単純 CT

e. 腹部単純エックス線

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)