問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
23歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。2週前から続く咳嗽および喀痰、4日前から発熱がある。1か月前から喫煙を始めたという。
呼吸数22/分。SpO2 89%(room air)。心音に異常を認めない。両側背部にfine cracklesを聴取する。胸部エックス線写真で両側びまん性のすりガラス陰影および浸潤影を認める。
胸部CTでは、小葉間隔壁の肥厚を伴うすりガラス陰影、区域を超えた浸潤影を認めた。肺生検組織で著明な好酸球浸潤を認めた。気管支肺胞洗浄液中の好酸球は42%と増加を認めた。
本疾患の特徴として誤っているのはどれか。
a. 気管支喘息の合併が多い。
b. 喫煙が誘因となり得る。
c. 初期の末梢血好酸球数は正常である。
d. 治療後の再発は少ない。
e. 副腎皮質ステロイドの反応性は良好である。
急性好酸球性肺炎の症例。気管支喘息とは関係ない。