問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
41歳の女性。高血圧、頭痛および脱力を主訴に来院した。3年前から高血圧症に対して、自宅近くの診療所でカルシウム拮抗薬を投与されていたが、血圧は150/80mmHg前後の高値が持続していた。1年前から頭痛と脱力も自覚するようになったため受診した。
血液検査では血清カリウムが2.8mEq/Lと低下していた。二次性高血圧症を疑って施行した安静臥位30分後の採血では、血漿レニン活性0.1ng/mL/時間(基準1.2〜2.5)、血漿アルドステロン濃度231pg/mL(基準30〜159)であった。腹部単純CTでは異常所見を認めない。
診断のために行うべき検査はどれか。3つ選べ。
a. 生理食塩水負荷試験
b. カプトプリル負荷試験
c. デキサメサゾン抑制試験
d. フロセミド立位負荷試験
e. MIBG副腎シンチグラフィ
原発性アルドステロン症の症例。