78 歳の男性。排尿障害を主訴に来院した。2年前から尿勢の減弱を自覚していたという。3か月前からは頻尿および残尿感が出現し、昨日から症状が強くなり受診した。内服薬はない。

意識は清明。身長 165 cm、体重 63 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 148/86 mmHg。呼吸数 16/分。下腹部に膨隆を認める。

尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体(-)、潜血1+、沈渣に赤血球 5 〜 9 /HPF、白血球 5 〜 9 /HPF。血液所見:赤血球 476 万、Hb 13.8 g/dL、Ht 39 %、白血球5,200、血小板 24 万。血液生化学所見:尿素窒素 28 mg/dL、クレアチニン 4.4mg/dL、Na 137 mEq/L、K 5.0 mEq/L、Cl 114 mEq/L。腹部超音波像を別に示す。

まず行うべきなのはどれか。

a. 血液透析

b. 腎瘻造設術

c. 利尿薬投与

d. 尿管ステント留置

e. 尿道カテーテル留置

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)