73 歳の女性。腰痛を主訴に来院した。1年前から腰痛があり、3か月前から次第に増強したため受診した。

顔面は蒼白で眼瞼結膜は貧血様であり、眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。表在リンパ節は触知しない。

尿所見:蛋白1+。血液所見:赤血球 300 万、Hb 8.1 g/dL、白血球 4,400、血小板 22 万。血液生化学所見:総蛋白 10.1 g/dL、アルブミン 2.9 g/dL、IgG 5,475 mg/dL (基準 960〜1,960)、IgA 36 mg/dL (基準 110〜410)、IgM 22 mg/dL(基準 65〜350)。総ビリルビン 1.4 mg/dL、AST 52 U/L、ALT 45 U/L、尿素窒素 30 mg/dL、クレアチニン 1.5 mg/dL、血糖 124 mg/dL、Na 140 mEq/L、K 4.1 mEq/L、Cl 108 mEq/L、Ca 8.8 mg/dL。

診断確定のために必要な検査はどれか。2つ選べ。

a. 骨髄穿刺

b. Ham 試験

c. 腹部造影 CT

d. 蛋白漏出試験

e. 血清蛋白免疫電気泳動

解答を見る
問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)