問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
32歳の経産婦(2妊2産)。1年前からの不正性器出血を主訴に来院した。病期Ⅰの子宮頸癌と診断され、4週後に広汎子宮全摘術とリンパ節郭清術が予定された。予測出血量は800mLである。
血液所見:赤血球 390万、Hb 10.1 g/dL、Ht 31%、白血球 5,200、血小板 30万。血液生化学所見:総蛋白 6.4 g/dL、AST 32 U/L、ALT 29 U/L、フェリチン 5 ng/mL(基準 20~120)。血液型は AB型RhD(-)である。
現時点の対応として誤っているのはどれか。
a. 鉄剤投与
b. 自己血貯血
c. 不規則抗体スクリーニング
d. 赤血球液—LR との交差適合試験
e. 血液準備量について院内輸血部門と調整