問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
38歳の男性。易疲労感を主訴に来院した。2年前に転職してから外食と飲酒量が増え、体重が10kg増加している。最近になり易疲労感が出現したため受診した。
身長 172 cm、体重 84 kg。血圧 146/88 mmHg。
尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体(-) 。血液生化学所見:総蛋白 8.0 g/dL、総ビリルビン 0.9 mg/dL、AST 32U/L、ALT 48U/L、尿素窒素 22 mg/dL、クレアチニン 1.0 mg/dL、食後時間血糖 252 mg/dL、HbA1c 8.2%(基準 4.6~6.2) 、総コレステロール 248 mg/dL、トリグリセリド 252 mg/dL。
患者への説明として適切なのはどれか。
a. 「血圧が高いので運動は控えましょう」
b. 「体重を毎朝測定して減量を目指しましょう」
c. 「空腹時の採血でないと糖尿病と診断できません」
d. 「糖質を含まないアルコール飲料は問題ありません」
e. 「1日の摂取エネルギーを1,200kcalにしましょう」
体重管理は糖尿病や高血圧、脂質代謝異常の改善に非常に重要。
体重を定期的に測定し、減量を目指すことは、生活習慣の改善に役立つ。