72歳の男性。食事指導と生活指導を受けるために来院した。10年前から高血圧性腎硬化症による慢性腎臓病で通院している。1日30分程度のウォーキングと健康体操を継続している。食欲と体調は良好で、喫煙や飲酒習慣はない。薬剤はサイアザイド系降圧利尿薬1剤が処方されている。

身長 170 cm、体重 66 kg。

血液検査、血液生化学検査では貧血や低蛋白血症を認めず、血中電解質と酸塩基平衡の異常も認めない。eGFR 40 mL/分/1.73m²、尿蛋白 0.08 g/gCr(基準 0.15未満) 。3日間の食事記録では、摂取量がエネルギー 2,100〜2,200 kcal/日、蛋白質 48〜52 g/日、食塩 5.2〜5.8 g/日であった。

食事と生活に関する説明、指導として適切なのはどれか。

a. 飲酒を勧める。

b. 運動量を現状より減らす。

c. 現状の食塩摂取量を維持する。

d. 蛋白質摂取量を現状の2倍にする。

e. 1日総エネルギー摂取量を1,200kcalにする。

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)