11か月の女児。下痢を主訴に両親と共に来院した。在胎38週3日、体重 2,890 gで出生した。一昨日夜から発熱と嘔吐 があり、昨日自宅近くの診療所を受診して制吐薬を処方された。嘔吐は昨日夕方には止まったが、夜中から白色の下痢が頻回となったため早朝、救急外来を受診した。

意識は清明。身長 74.0 cm、体重 8,645 g (病前体重 9,100 g)。体温 36.9 ℃、脈拍 140/分、整。血圧 90/60 mmHg。呼吸数 50/分。毛細血管再充満時間は3秒。呼吸音に左右差はない。腹部は平坦、軟で、腸雑音は充進している。皮膚のツルゴールは低下している。四肢末梢に冷感を感じる。

この時点で予測される病態はどれか。2つ選べ。

a. 冠血流量低下

b. 末梢血管収縮

c. 中心静脈圧上昇

d. 分時換気量増加

e. 分時心拍出量低下

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)