61歳の女性。閉経51歳。性器出血を主訴に来院した。6か月前から少量の性器出血が続いている。

身長 158 cm、体重 52 kg。血圧 120/78 mmHg。内診で子宮は正常大、左付属器領域に径 10 cmの腫瘤を触知する。圧痛はなく可動性は良好である。超薔涙検査で子宮内膜の肥厚 (12 mm) を認める。腹水と胸水は認めない。子宮頸部細胞診で異型細胞を認めない。子宮内膜組織診で増殖期内膜を認める。

血液生化学所見: CA125 38 U/mL (基準 35以下)、CA19-9 15 U/mL (基準 37以下)、エストラジオール〈E2〉310 pg/mL (基準20以下)。開腹手術を施行した。左付属器の手術摘出標本のH-E染色像を別に示す。

この患者の診断はどれか。

a. 漿液性癌

b. 明細胞癌

c. 成熟奇形腫

d. 粘液性腺癌

e. 顆粒膜細胞腫

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システム設計・解説記入:米澤 昌紘(X : @leknyan
(医師/日本橋内科クリニック院長)