62歳の女性。息切れと全身倦怠感を主訴に来院した。7日前に発作性心房細動に対してカテーテルアブレーションが施行されており、3日前に退院していた。退院翌日に息切れと全身倦怠感が出現し、症状が徐々に増悪するため受診した。

意識は清明。体温36.2℃。脈拍112/分、整。血圧88/72mmHg。血圧は吸気時に収縮期血圧が18mmHg低下する。呼吸数18/分。SpO2 95%(room air)。呼吸音に異常を認めない。心音は微弱だが雑音は聴取しない。頸静脈は怒張している。

血液所見:赤血球462万、Hb 13.2g/dL、Ht 39%、白血球9,700、血小板39万。血液生化学所見:尿素窒素44mg/dL、クレアチニン1.7mg/dL、Na 141mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 110mEq/L。

最も考えられる病態はどれか。

a. 後腹膜血腫

b. 心室中隔穿孔

c. 肺血栓塞栓症

d. 心タンポナーデ

e. 完全房室ブロック

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)