32歳の女性。意識障害のため友人に伴われて来院した。暖炉の火が燃えているままの部屋で倒れている患者を発見し、友人が乗用車で救急外来に搬送した。

来院時の呼びかけに応答せず、けいれんがみられる。体温 36.8℃。心拍数 104/分、整。血圧 98/60mmHg。呼吸数 12/分。SpO2 99%(room air)。瞳孔径は両側4mmで対光反射は迅速である。眼瞼結膜と眼球結膜に異常を認めない。心音と呼吸音に異常を認めない。体表に熱傷やその他の外傷はみられない。皮膚は鮮紅色でチアノーゼを認めない。胃洗浄で薬物は検出されない。

血液生化学所見:乳酸 40 mg/dL(基準 5~20)。動脈血ガス分析(room air):pH 7.30、PaCO2 32 Torr、PaO2 70 Torr、HCO3- 21 mEq/L、BE〈base excess〉−3.0 mEq/L。

まず行うべき対応はどれか。2つ選べ。

a. 頭部MRI

b. 酸素投与

c. ジアゼパム投与

d. 胸部エックス線

e. 高気圧酸素治療

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)