85歳の男性。肺炎球菌性髄膜炎のため入院中である。全身状態が悪化しているため尿道カテーテルを留置している。昨晩は不穏状態であり尿道カテーテルを一晩中気にしていた。右股関節に対して人工関節置換術の既往がある。

体温36.8℃、脈拍76/分。血圧120/80mmHg。呼吸数16/分。SpO2 98%(room air)。外尿道口からの出血を認め、尿道カテーテルに連結する蓄尿バッグ内に尿が出ていないことが判明した。腹部CT矢状断像と冠状断像を別に示す。

この患者にまず行うべき処置として適切なのはどれか。

a. 尿道カテーテルを押し込む。

b. 尿道カテーテルを折り曲げる。

c. 尿道カテーテルの固定水を抜く。

d. 尿道カテーテルの内腔にもう一本挿入する。

e. 尿道カテーテルをそのまま牽引して抜去する。

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)