54歳の男性。糖尿病の合併症の精査を目的に来院した。高血糖と血圧高値は10年前の健診で初めて指摘され、自宅近くの診療所で経口血糖降下薬と降圧薬を処方されている。最近3年はHbA1cが8%台で推移し、両足底の感覚鈍麻を自覚している。先月、眼科で単純網膜症と診断された。

身長 168 cm、体重 65 kg。体温 36.1 ℃。脈拍 64/分、整。血圧 128/76 mmHg。胸腹部に異常を認めない。膝蓋腱反射に異常はなく、アキレス腱反射は左右ともに低下していた。

尿所見:蛋白(−)、糖2+、ケトン体(−)、潜血(−)。

この患者で糖尿病性腎症と診断するのに必要な検査はどれか。

a. 腎臓超音波検査

b. 血中クレアチニンの測定

c. 血中シスタチンCの測定

d. 尿中アルブミン/クレアチニン比の測定

e. 尿中β2-マイクログロブリン/クレアチニン比の測定

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)