73歳の女性。2か月前から腰痛に対し自宅近くの診療所でNSAIDの処方を受けていたが軽快しなかった。血液検査で高蛋白血症を認めたため紹介受診した。腰痛のため、体動と自力歩行が困難となっている。

身長 158 cm、体重 48 kg(2か月で 3kg減少)。体温 36.5 ℃。脈拍 84/分、整。血圧 138/86 mmHg。眼瞼結膜は貧血様である。

血液所見:赤血球 245万、Hb 8.2 g/dL、Ht 23%、白血球 2,800、血小板 15万。血液生化学所見:総蛋白 10.0 g/dL、アルブミン 3.3 g/dL、IgG 3,800 mg/dL(基準値 960~1,960)、IgA 12 mg/dL(基準 110~410)、IgM 11 mg/dL(基準 65~350)、総ビリルビン 0.4 mg/dL、AST 12 U/L、AST 14 U/L、LD 158 U/L(基準 120~245)、尿素窒素 12 mg/dL、クレアチニン 0.8 mg/dL、尿酸 5.9 mg/dL、Na 136 mEq/L、K 4.0 mEq/L、Cl 101 mEq/L、Ca 12.2 mg/dL。免疫血清学所見:CRP 0.1 mg/dL。蛋白分画写真を別に示す。

現時点でまず考慮すべき治療はどれか。3つ選べ。

a. G-CSF投与

b. オピオイド投与

c. アルブミン製剤投与

d. 生理食塩水の大量輸液

e. ビスホスホネート製剤投与

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)