63 歳の女性。健診で低カリウム血症を指摘され来院した。40 歳ごろから高血圧でカルシウム拮抗薬を内服している。両親と姉が高血圧症。

身長 147 cm、体重43 kg。脈拍 72/分、整。血圧 152/88 mmHg。胸腹部に異常を認めない。

尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:Hb 12.9 g/dL、Ht 40 %、白血球 5,400、血小板 22 万。血液生化学所見: アルブミン 4.2 g/dL、AST 21 U/L、ALT 16 U/L、尿素窒素 20 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL、血糖 109 mg/dL、Na 143 mEq/L、K 2.5 mEq/L。スクリーニングとして、午前 10 時ごろの随時採血で、血漿アルドステロン濃度 472 pg/mL(基準 50~100)、血漿レニン活性0.1 ng/mL/時間(基準 1.2~2.5)であった。カプトプリル負荷試験は陽性であった。腹部 MRI で左副腎に径 17 mm の境界明瞭な結節を認め、腺腫が疑われた。

手術療法の適応を判断するために必要な検査はどれか。

a. FDG-PET

b. レノグラム

c. 腎静脈血サンプリング

d. ガリウムシンチグラフィ

e. 副腎静脈血サンプリング

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)