75 歳の男性。全身倦怠感を主訴に家族に連れられて来院した。本日起床時から倦怠感を自覚し、水分を摂取したが軽快しないため受診した。慢性腎臓病、糖尿病および高血圧症でスルホニル尿素薬、DPP-4 阻害薬、SGLT2 阻害薬、カルシウム拮抗薬および抗アルドステロン薬を内服している。

身長 170 cm、体重 70 kg。脈拍96/分、整。血圧 172/60 mmHg。胸腹部に異常を認めない。尿所見:蛋白 2 +、ケトン体(-)、潜血(-)。

血液所見:赤血球 420 万、Hb 13.0 g/dL、Ht 40 %、白血球 7,200、血小板 35 万。血液生化学所見:尿素窒素 40 mg/dL、クレアチニン2.0 mg/dL、血 糖 220 mg/dL、HbA1c 7.8 %(基 準 4.6~6.2)、Na 145 mEq/L、K 6.5 mEq/L、Cl 110 mEq/L。 1 か月前の血液検査では、クレアチニン 2.3 mg/dL、HbA1c 7.5 %、K 4.2 mEq/L であった。

この患者の高カリウム血症の原因として最も可能性が高いのはどれか。

a. スルホニル尿素薬

b. DPP-4 阻害薬

c. SGLT2 阻害薬

d. カルシウム拮抗薬

e. 抗アルドステロン薬

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)