45 歳の男性。頭痛と睡眠時のいびきを主訴に来院した。数年前から靴や指輪のサイズが合わなくなり、久しぶりの友人との電話では声の低音化も指摘されていた。

身長 172 cm、 体重 79 kg。 脈拍 80/分、 整。 血圧 148/92 mmHg。 呼吸数12/分。甲状腺腫は触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。

血液所見:赤血球 486 万、Hb 14.2 g/dL、Ht 43 %、白血球 8,200、血小板 23 万。血液生化学所見:AST 48 U/L、ALT 44 U/L、γ-GT 78 U/L(基準 8 ~50)、ALP 186 U/L(基準 38~113)、 空腹時血糖 128 mg/dL、HbA1c 6.9 %(基準4.6~6.2)、LDLコレステロール 154 mg/dL、Na 142 mEq/L、K 4.2 mEq/L、Cl 105 mEq/L、Ca 9.8 mg/dL、P 4.5 mg/dL。両手の写真を別に示す。

この患者の診断のために有用でないのはどれか。

a. GH 測定

b. 下垂体 MRI

c. インスリン負荷試験〈ITT〉

d. 経口グルコース負荷試験〈75 gOGTT〉

e. 血中インスリン様成長因子-I〈IGF-I〉測定

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)