問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
52 歳の男性。飲食物の飲み込みにくさと話しにくさを主訴に来院した。生来健康である。 1 週間前に台風による河川の氾濫で自宅に土石が流れ込み、サンダルを履いて片付け作業をしていたが、転倒して下腿に挫創を負った。
意識は清明。体温 37.1 ℃。脈拍 124/分、整。血圧 100/52 mmHg。呼吸数 24/分。うまく話すことができない。顔面の筋肉がこわばり開口障害を認める。下腿挫創部の周囲にわずかな発赤を認める。膿の付着は認めない。
用いるべき治療薬はどれか。2 つ選べ。
a. アマンタジン塩酸塩
b. アムホテリシン B
c. アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬
d. 抗破傷風ヒト免疫グロブリン
e. メトロニダゾール