60 歳の女性。右上腹部痛を主訴に来院した。以前から空腹時に右上腹部痛や右背部痛を自覚することがあったが、特に加療せず軽快していた。 2 日前から右上腹部痛を自覚し、徐々に増悪するため受診した。既往歴に特記すべきことはない。内服薬はない。喫煙歴はない。飲酒はビール 350 mL/日を 40 年間。家族歴に特記すべきことはない。

身長 155 cm、体重 52 kg。体温 36.1 ℃。脈拍 80/分、整。血圧132/80 mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。腹部は平坦で、右上腹部に圧痛を認め、筋性防御と反跳痛とを認めない。肝・脾を触知しない。腸雑音に異常を認めない。

血液所見: 赤血球 452 万、Hb 12.9 g/dL、Ht 40 %、 白血球8,300、血小板 18 万。血液生化学所見:総蛋白 7.6 g/dL、アルブミン 3.9 g/dL、総ビリルビン 0.9 mg/dL、AST 24 U/L、ALT 14 U/L、LD 188 U/L(基準 120~245)、ALP 86 U/L(基準 38~113)、γ-GT 38 U/L(基準 8 ~50)、アミラーゼ95 U/L(基準 37~160)、尿素窒素 12 mg/dL、クレアチニン 0.6 mg/dL、血糖92 mg/dL。CRP 0.1 mg/dL。上部消化管内視鏡検査の十二指腸球部像を別に示す。

次に行う検査はどれか。

a. 腹部 MRI

b. FDG-PET

c. 尿素呼気試験

d. 超音波内視鏡検査

e. 血中ガストリン測定

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)