3 歳の男児。急激な体重増加を主訴に父親に連れられて来院した。

身長 98 cm、体重 19 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 136/88 mmHg。呼吸数 28/分。SpO₂ 100 %(room air)。肥満あり。顔面、頸部、体幹および背部を中心に脂肪の蓄積を認めるが、上下肢は細い。全身の多毛と下腹部の皮膚線条とを認める。

血液生化学所見: 血糖 122 mg/dL、HbA1c 5.7 %(基準 4.6~6.2)、総コレステロール332 mg/dL、トリグリセリド 257 mg/dL、Na 143 mEq/L、K 3.6 mEq/L、Cl 105 mEq/L、Ca 9.4 mg/dL、P 3.7 mg/dL、ACTH<1.5 pg/mL(基準 60 以下)、コルチゾール 26.1 μg/dL(基準 5.2~12.6)。患児の成長曲線を別に示す。

この患児の病態を生じる基礎疾患として最も考えられるのはどれか。

a. 甲状腺腫

b. 副腎腺腫

c. 下垂体腺腫

d. 褐色細胞腫

e. 副甲状腺腫

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)