57 歳の女性。咳嗽、呼吸困難および発熱を主訴に来院した。昨年も 8 月に同様の症状で入院し、入院後治療せずに軽快している。1 週間前から症状が増悪したため救急外来を受診した。

体温 37.8 ℃。 脈拍 92/分、 整。 血圧 112/70 mmHg。SpO₂ 92 %(room air)。呼吸音は両側で fine crackles を聴取する。

血液所見:赤血球 335 万、Hb 12.8 g/dL、Ht 33 %、白血球 7,400、血小板 15 万。血液生化学所見:AST 25 U/L、ALT 28 U/L、LD 280 U/L(基準 120~245)、クレアチニン 0.5 mg/dL。CRP 5.8 mg/dL。胸部単純 CT で浸潤影、すりガラス陰影および小葉中心性陰影を認めた。

この患者の所見として誤っているのはどれか。

a. KL-6 低下

b. 拘束性換気機能障害

c. ツベルクリン反応陰転化

d. 抗 Trichosporon asahii 抗体陽性

e. 気管支肺胞洗浄液中 CD 4 /CD 8 比低下

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)