72 歳の女性。歩く速度が遅くなったことを主訴に娘とともに来院した。最近は電車やバスを利用して外出する頻度が減り、横断歩道を青信号のうちに渡りきることが困難になった。食欲が以前より減り、ふさぎ込みがちだという。骨粗鬆症で内服治療中である。身長 155 cm、体重 38 kg。体温 36.5 ℃。

研修医と指導医の会話を示す。


指導医:「この患者さんの状態は、ロコモティブシンドロームと考えられます。今後、どのような問題が生じますか」

研修医:「早めに対応しないと要介護の必要性が増加します」

指導医:「それではどのような対応が適切でしょうか」

研修医:「①上下肢の筋力訓練②栄養指導③こころの健康への配慮も必要です。④転倒予防の指導も重要で、⑤外出は禁止すべきです」


下線部で示した対応のうち誤っているのはどれか。

a. ①

b. ②

c. ③

d. ④

e. ⑤

問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)