63 歳の男性。2 か月前から咳嗽が出現し、改善しないため来院した。

身長167 cm、体重 65 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 62/分、整。血圧 124/80 mmHg。呼吸数14/分。SpO₂ 95 %(room air)。心音に異常を認めない。呼吸音は左上肺野で軽度減弱を認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。

胸部エックス線写真で左上肺野に結節影を認めた。FDG-PET 像を別に示す。精査により、肺扁平上皮癌、臨床病期ⅢA 期と診断され、化学放射線療法の適応と判断された。

この患者で、放射線療法単独と比べ薬物による抗癌治療を併用する意義はどれか。

a. 生命予後の改善

b. 白血球減少の抑制

c. 放射線肺炎の予防

d. 放射線食道炎の予防

e. 放射線皮膚炎の軽減

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)