28 歳の初妊婦( 1 妊 0 産)。妊娠 35 週 3 日、胎動減少を主訴に受診した。妊娠初期から妊婦健康診査を受けていた。妊娠 34 週 1 日の妊婦健康診査において、推定胎児体重が 1,700 g(-1.9 SD)の胎児発育不全を指摘されている。今朝から胎動の減少を自覚し心配になり受診した。性器出血や下腹部痛の自覚はない。

身長162 cm、体重 54 kg(非妊時 48 kg)。体温 36.8 ℃。 脈拍 72/分、整。血圧136/65 mmHg。腹部は妊娠子宮で膨隆し、柔らかく圧痛は認めない。来院時の胎児心拍数陣痛図で基線は正常脈、基線細変動は中等度で、40 分間以上の計測において一過性頻脈および徐脈を認めない。妊娠初期検査:血液型 O 型 RhD(+)、間接 Coombs 試験陰性。

この胎児の健常性を評価するために行う超音波検査項目として適切なのはどれか。3 つ選べ。

a. 胎盤の厚さ

b. 推定胎児体重

c. 羊水ポケット

d. 胎児呼吸様運動

e. 子宮動脈血流速度波形

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)