問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
32 歳の 1 回経産婦( 2 妊 1 産)。妊娠 39 週 6 日、規則的な子宮収縮を主訴に来院した。これまでの妊娠経過に異常を認めない。午前 1 時、10 分ごとの規則的な子宮収縮を自覚し、次第に増強したため午前 4 時に入院した。
内診で子宮口は 4 cm 開大、展退度は 60 %、硬度は中、児頭下降度は SP- 2 cm であった。午前 8 時に破水を認めた。その時点の内診で子宮口は 6 cm 開大、下降度は SP- 1 cm であった。その後、陣痛周期は 3 分となった。午後 1 時の内診で子宮口は全開大、児頭下降度は SP+ 2 cm、先進する小泉門を 1 時方向に触知し、矢状縫合はほぼ母体の骨盤縦径に一致していた。この時点の陣痛周期は 3 分で、持続時間は 1 分であった。
この産婦の分娩経過で正しいのはどれか。
a. 遷延分娩
b. 早期破水
c. 微弱陣痛
d. 分娩停止
e. 後方後頭位