問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. 子宮筋腫
b. 子宮肉腫
c. 子宮腺筋症
d. 子宮内膜増殖症
e. 子宮内膜ポリープ
診断は「c. 子宮腺筋症」である。
子宮腺筋症は、子宮内膜組織が子宮筋層内に存在する状態であり、痛みや過多月経を引き起こすことがある。この患者は月経痛や過多月経、下腹部痛を訴えており、子宮が腫大している。MRIのT2強調画像では、子宮筋層内に高信号の領域が見られることが多く、これが子宮腺筋症の特徴である。また、血液検査で貧血(Hb 9.4 g/dL)が認められることから、過多月経が原因である可能性が高い。CA125の上昇も子宮腺筋症で見られることがある。