問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. 抗酒薬
b. レボドパ〈L-dopa〉
c. ベンゾジアゼピン系薬剤
d. アセチルコリンエステラーゼ阻害薬
e. 選択的セロトニン再取り込み阻害薬〈SSRI〉
入院後に投与すべき薬剤は「c. ベンゾジアゼピン系薬剤」である。
この67歳の男性は、長期間の大量飲酒の後に酩酊状態で来院し、手や指の振えが止まるという症状がある。これはアルコール依存症に関連するアルコール離脱症状の可能性が高い。アルコール離脱症状には、振戦、発汗、不安、さらにはけいれんやせん妄(デリリウム・トレメンス)が含まれる。ベンゾジアゼピン系薬剤は、アルコール離脱症状を緩和し、重篤な離脱症状(例えば、けいれんやせん妄)を防ぐために使用される。