54 歳の男性。左眼の飛蚊症と光視症を主訴に来院した。数日前から左眼に明るいところで黒い影のようなものが見え、光が走ることもある。両眼に-8D の近視があり矯正視力は両眼とも 1.0。左眼の眼底写真を別に示す。
診断はどれか。
a. 硝子体出血
b. 加齢黄斑変性
c. 網膜色素変性
d. 裂孔原性網膜剝離
e. 網膜静脈分枝閉塞症
a. 硝子体出血
b. 加齢黄斑変性
c. 網膜色素変性
d. 裂孔原性網膜剝離
e. 網膜静脈分枝閉塞症
診断は「d. 裂孔原性網膜剝離」である。
54歳の男性が左眼の飛蚊症と光視症を訴えており、数日前から左眼に黒い影や光が走るといった症状があることから、網膜剝離が疑われる。特に、近視(-8D)があると網膜剝離のリスクが高まる。眼底写真で網膜に裂孔が見られる場合、裂孔原性網膜剝離と診断される。これは網膜に小さな裂け目ができ、それにより液化した硝子体がその下に入り込んで網膜が剥がれる病態である。