56 歳の女性。けいれんを主訴に救急車で搬入された。約 1 か月前から頭痛を自覚していたが、市販の鎮痛薬を内服して様子をみていた。自宅で初めて全身けいれんを起こし家族が救急車を要請した。意識レベルは JCSⅡ-10。体温 36.7 ℃。心拍数 96/分、整。血圧 136/86 mmHg。呼吸数 16/分。SpO₂ 98 %(鼻カニューラ 2L/分 酸素投与下)。瞳孔径は両側 3 mm、対光反射は迅速である。全身けいれんは数分間で消失した後に右半身の不全麻痺を認める。頭部単純 CT 冠状断像と頭部造影 MRI の T1 強調水平断像を別に示す。

考えられるのはどれか。

a. 膠芽腫

b. 髄膜腫

c. 脳膿瘍

d. 神経鞘腫

e. 転移性脳腫瘍

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)