50 歳の女性。両手掌と両足底の皮疹を主訴に来院した。数年前から両手掌と両足底の皮疹が出現し消長を繰り返す。瘙痒と仏痛がある。しばしば扁桃炎に罹患する。喫煙は 20 本/日を 30 年間。皮疹部の真菌検査は陰性。右手掌の写真と右足の写真を別に示す。
この患者に合併しやすい関節炎の部位はどれか。
a. 顎関節
b. 胸鎖関節
c. 遠位指節間関節
d. 仙腸関節
e. 足関節
a. 顎関節
b. 胸鎖関節
c. 遠位指節間関節
d. 仙腸関節
e. 足関節
この患者に合併しやすい関節炎の部位は「b. 胸鎖関節」である。
患者の症状と既往歴から、掌蹠膿疱症が疑われます。掌蹠膿疱症は、手掌や足底に膿疱が繰り返し出現する炎症性皮膚疾患であり、喫煙や扁桃炎との関連が指摘されています。この疾患に関連する関節炎として、胸鎖関節炎(胸鎖関節症)がしばしば合併することが知られています。