インシデントレポートで正しいのはどれか。
a. 保健所に提出する。
b. 改善策の記述を含める。
c. 作成するのは患者である。
d. 内容を医療機関のホームページで公開する。
e. 提出レポート数が少ない医療機関は安全度が高い。
インシデントレポートで正しいのは「b. 改善策の記述を含める」である。
インシデントレポートとは、医療現場で発生したインシデントやアクシデントについて記録し、再発防止や安全対策の改善を目的とした報告書である。その特性と正しい運用に関して、以下のような点が挙げられる:
- 保健所に提出する(a. 保健所に提出する):インシデントレポートは、通常、医療機関内部での安全管理や改善のために使用されるものであり、直接保健所に提出するものではない。
- 改善策の記述を含める(b. 改善策の記述を含める):インシデントレポートには、発生した問題の詳細や原因分析とともに、再発防止のための改善策を記載することが求められる。
- 作成するのは患者である(c. 作成するのは患者である):インシデントレポートは、医療従事者が作成するものであり、患者が作成するものではない。
- 内容を医療機関のホームページで公開する(d. 内容を医療機関のホームページで公開する):インシデントレポートの内容は機密情報であり、一般に公開されることはない。内部での改善に活用される。
- 提出レポート数が少ない医療機関は安全度が高い(e. 提出レポート数が少ない医療機関は安全度が高い):提出レポート数が少ないことは必ずしも安全度が高いことを示すものではない。むしろ、インシデント報告が積極的に行われている医療機関の方が、安全管理に対する意識が高いと言える。
従って、インシデントレポートで正しいのは「b. 改善策の記述を含める」である。