問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
静脈留置針による末梢静脈路の確保手技で誤っているのはどれか。
a. 穿刺前に皮膚を消毒する。
b. 皮膚面に 15~30 度の角度で穿刺する。
c. 血液の流出を確認後に内針とカテーテル(外筒)を少し進める。
d. 駆血帯を外してから内針を抜去する。
e. 抜去した内針はリキャップをする。
静脈留置針による末梢静脈路の確保手技で誤っているのは「e. 抜去した内針はリキャップをする」である。
静脈留置針を用いる際の基本的な手技としては以下のような手順が含まれる:
- 穿刺前に皮膚を消毒する(a. 穿刺前に皮膚を消毒する):感染予防のために必要な手順である。
- 皮膚面に15~30度の角度で穿刺する(b. 皮膚面に15~30 度の角度で穿刺する):適切な角度で穿刺することで、静脈へのアクセスを容易にする。
- 血液の流出を確認後に内針とカテーテル(外筒)を少し進める(c. 血液の流出を確認後に内針とカテーテル(外筒)を少し進める):血液の逆流を確認してから、内針とカテーテルを進めることは、確実に静脈内に挿入されたことを確認するために重要である。
- 駆血帯を外してから内針を抜去する(d. 駆血帯を外してから内針を抜去する):駆血帯を外すことで血流が正常に戻り、内針の抜去が安全に行える。
しかし、内針のリキャップは針刺し事故のリスクを高めるため、推奨されない。抜去した内針は安全な方法で廃棄する必要がある。