問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
妄想はどれか。
a. 「床に小さな虫が沢山見えます」
b. 「母親の声で名前を呼ばれるのが聞こえます」
c. 「盗聴器を体に埋め込まれて監視されています」
d. 「腹の中にあるゴムの球が動き回るのを感じます」
e. 「何を食べても砂を嚙んでいるようでおいしくないです」
妄想は「c. 『盗聴器を体に埋め込まれて監視されています』」である。
以下に各選択肢について説明する:
- a. 「床に小さな虫が沢山見えます」:これは幻視であり、視覚的な幻覚の一種である。
- b. 「母親の声で名前を呼ばれるのが聞こえます」:これは幻聴であり、聴覚的な幻覚の一種である。
- c. 「盗聴器を体に埋め込まれて監視されています」:これは妄想であり、現実には存在しないことを確信して信じ込む異常な信念である。
- d. 「腹の中にあるゴムの球が動き回るのを感じます」:これは体感幻覚であり、身体の内部に異常な感覚を感じる幻覚の一種である。
- e. 「何を食べても砂を嚙んでいるようでおいしくないです」:これは味覚に関する異常であり、異味症や味覚障害の一種である。
したがって、妄想は「c. 『盗聴器を体に埋め込まれて監視されています』」である。