問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. 頭部 MRI
b. 抗 GAD 抗体
c. アルギニン負荷試験
d. 手根骨エックス線撮影
e. 遊離サイロキシン〈FT4〉
このケースで診断に必要な検査は**e. 遊離サイロキシン〈FT4〉**である。
解説:
この15歳の女子は、体重減少、頻脈、手指振戦、前頸部腫脹(おそらく甲状腺腫)といった典型的な甲状腺機能亢進症(特にバセドウ病)の症状を呈している。甲状腺機能亢進症は、サイロキシン(T4)やトリヨードサイロニン(T3)の過剰分泌により代謝が亢進し、体重減少や頻脈、振戦が引き起こされる。このため、遊離サイロキシン〈FT4〉の測定が甲状腺機能の評価において必須であり、診断に不可欠である。