前庭神経炎で正しいのはどれか。
ウイルス発見以後、アフリカ各地で流行が繰り返されてきた。感染者の体液に触れるとウイルスが傷口や粘膜から体内に入り感染する。発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛と咽頭痛などに続いて嘔吐や下痢が出現する。病状回復後も精液内にウイルスが残存することがある。過去の流行における平均の致死率は約 50 % である。 このウイルスはどれか。
電気ショックが直ちに必要な心電図所見はどれか。
小児のチック症で正しいのはどれか。
成人の鼠径ヘルニアで正しいのはどれか。
成人男性の急性腎盂腎炎をきたす原因で最も頻度が高いのはどれか。
我が国において、血液透析に比較して腹膜透析で正しいのはどれか。
急性呼吸窮迫症候群〈ARDS〉の病態で正しいのはどれか。
原発性硬化性胆管炎に合併することが多いのはどれか。
眼窩吹き抜け骨折で起こりにくいのはどれか。
重症複合免疫不全症で正しいのはどれか。
慢性腎臓病〈CKD〉の重症度分類に必要なのはどれか。 2 つ選べ。
急性心筋梗塞後の機械的合併症はどれか。 3 つ選べ。
前立腺癌に対する治療で適切なのはどれか。 3 つ選べ。
骨粗鬆症の既往を持つ高齢者が転倒した際、骨折をきたしやすい部位はどれか。 3 つ選べ。
60 歳の男性。頭痛を主訴に来院した。以前から緊張型頭痛で定期的に鎮痛薬を頓服していた。 4 日前に頭痛と悪心が突然出現した。痛みは頭全体で後頭部から頸部にかけて強い。鎮痛薬を数回内服したが改善しないため受診した。健診で高血圧の指摘を受けていたがそのままにしていた。喫煙歴は 10 本程度/日を 40 年間、飲 酒は焼酎 1 合程度/日。意識は清明。身長 165 cm、体重 70 kg。体温…
83 歳の女性。食事中のつかえ感を主訴に来院した。 2 年前に胸やけがあり、上部消化管内視鏡検査で逆流性食道炎と診断され、酸分泌抑制薬を処方された。 1 年前から食事中のつかえ感を自覚し、その後も症状が持続したため受診した。喫煙歴と飲酒歴はない。身長 156 cm、体重 60 kg。体温 36.8 ℃。脈拍 60/分、整。血圧 140/88 mmHg。呼吸数 18/分。SpO₂ 94 %(room…
32 歳の女性( 0 妊 0 産)。無月経を主訴に来院した。初経は 13 歳。月経周期は順調であったが、29 歳から月経不順があり、31 歳から無月経となり産婦人科を受診した。 6 か月前から頭痛を自覚し、 2 か月前から頭痛の頻度と強さが増加した。身長 165 cm、体重 55 kg。体温 36.3 ℃。脈拍 64/分、整。血圧 120/67 mmHg。呼吸数…
73 歳の女性。筋力低下と嚥下困難を主訴に来院した。 2 か月前から階段昇降が困難になり、 1 か月前から布団の上げ下ろしができなくなった。 2 週間前から上眼瞼の浮腫および全身の紅斑が出現し、 7 日前からむせのため食事摂取が困難になったため受診した。意識は清明。身長 154 cm、体重 40 kg。体温 37.5 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 134/70 mmHg。呼吸数 16/分。SpO₂…
80 歳の女性。脳梗塞後、誤嚥性肺炎で入院となった。抗菌薬を 7 日間投与した。肺炎は軽快傾向にあるが、 1 日 10 回以上の水様性下痢が出現した。意識は清明。身長 154 cm、体重 43 kg。体温 37.3 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 136/80 mmHg。呼吸数 18/分。SpO₂ 97 %(room…
21 歳の女性。顔面の皮疹を主訴に来院した。 8 年前から顔面の皮疹が出現し軽快と増悪を繰り返している。月経前に悪化することがある。 2 か月前から精神的ストレスと食生活の偏りがあり皮疹が悪化してきた。副腎皮質ステロイド外用薬は使用していない。瘙痒はないが、軽度の痛みがある。顔面の写真を別に示す。 診断はどれか。
65 歳の男性。健康診査の腹部超音波検査で異常を指摘され来院した。 2 年前の健康診査で肝機能異常を指摘されていたが、自覚症状はないため検査は受けていない。既往歴に特記すべきことはない。自営業。喫煙歴は 20 本/日を 20 年間。飲酒はビール 350 mL/週を 45 年間。母親が肝癌で死亡。身長 170 cm、体重 70 kg。脈 拍 96/分、整。血圧 144/90…
25 歳の男性。左頰部の痛みと鼻汁を主訴に来院した。5 日前から感冒症状があった。 3 日前に左頰部の痛みを自覚し左鼻腔から膿性鼻汁が出現した。左頰部の痛みが増強したため来院した。体温 37.2 ℃。頰部の皮膚に発赤および腫脹を認めない。鼻鏡検査で左鼻腔内に膿性鼻汁を認めた。 診断はどれか。
30 歳の女性。食後の胃もたれを主訴に来院した。高校生の頃から食後の胃もたれを自覚するようになった。大学受験や就職直後に症状が増強することがあった。3 か月前から週 3 回と頻度が増えたため受診した。体重減少や発熱はない。既往歴や家族歴に特記すべきことはない。身長 160 cm、体重 56 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 64/分、整。血圧 120/70…
63 歳の男性。呼吸困難を主訴に救急車で搬入された。 3 日前から労作時の息苦しさを自覚していた。本日、帰宅後から徐々に息苦しさが出現し我慢できなくなり救急車を要請した。50 歳時から高血圧症を指摘されていたが医療機関を受診していなかった。喫煙は 20 本/日を 43 年間。飲酒は機会飲酒。意識は清明。顔貌は苦 悶様。身長 170 cm、体重 85 kg。体温 36.8 ℃。心拍数…
72 歳の男性。下腹部痛と血尿を主訴に来院した。 1 か月前から血尿が出現した。 昨日から下腹部痛を自覚したため受診した。身長 162 cm、体重 58 kg。体温36.8 ℃。脈拍 60/分、整。血圧 148/90 mmHg。呼吸数 16/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。直腸指診で 5 cm 大、弾性硬の前立腺を触知し、圧痛を認めない。尿所見:蛋白(±)、糖(-)、潜血 3…
65 歳の女性。頸部腫瘤を主訴に来院した。 8 か月前から頸部腫瘤を自覚していたが、痛みがないためそのままにしていた。頸部腫瘤の大きさに変化はないが、家族が心配したため受診した。発熱、寝汗および体重減少はない。胸部と腹部に異常所見を認めない。両側頸部と両側鼠径部に径 2 ~ 3 cm で可動性良好な弾性硬のリ ンパ節を複数触知し、圧痛は認めない。血液所見:赤血球 415 万、Hb 12.5…
19 歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。一昨日から息切れを自覚した。本日から胸痛を伴う呼吸困難がみられるため受診した。意識は清明。体温 37.2 ℃。脈拍 104/分、整。血圧 98/62 mmHg。呼吸数 22/分。SpO₂ 90 %(room air)。右呼吸音を聴取しない。胸部エックス線写真を別に示す。 胸腔ドレナージ後に起こる合併症で注意すべきなのはどれか。
32 歳の経産婦( 2 妊 1 産)。妊娠 35 週 1 日、性器出血を主訴に救急車で搬入された。妊娠 33 週まで別の医療機関で妊婦健康診査を受けていた。里帰り分娩の目的で当院を受診予定であったが、性器出血を自覚したため救急車を要請した。意識は清明。体温 37.2 ℃。心拍数 92/分、整。血圧 108/72 mmHg。呼吸数 20/分。SpO₂ 98 %(room…
73 歳の男性。膵臓の精査のため来院した。 2 週間前に人間ドックの腹部超音波検査で膵管拡張を指摘され受診した。10 年前から糖尿病で内服加療中である。意識は清明。身長 160 cm、体重 57 kg。体温 36.8 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 140/94mmHg。呼吸数 12/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音と…
36 歳の男性。動悸を主訴に来院した。10 年前から労作時の動悸と気が遠くなる感じの発作を自覚していた。中学生の時から健診で心電図異常を指摘されているが経過観察となっていた。最近、母方の従兄弟が 25 歳で突然死したため心配になり受診した。母方の叔母は心疾患で通院中(詳細不明)。意識は清明。身長 168 cm、体重 70 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 124/72…
64 歳の男性。定期受診で来院した。 8 年前に糖尿病、 1 年半前に急性前壁心筋梗塞を発症し慢性心不全と診断され自宅近くの診療所に通院している。アスピリン、アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬、カルベジロール、スピロノラクトン、スタチン及びプロトンポンプ阻害薬を内服している。定期受診時に浮腫を認め た。意識は清明。身長 170 cm、体重 80 kg。体温 36.2 ℃。脈拍…
23 歳の男性。職場に行けないことを主訴に来院した。 2 か月前に商品発注のミスで取引先の会社から苦情を受け上司からも強く叱責された。その後、気分が晴れず、仕事に前向きになれない。夜は仕事のことが頭から離れず寝つきが悪くなったが、休日には趣味のサークル活動を以前と変わらず楽しめていた。 1 週間前から、…
51 歳の男性。腰痛と左下肢痛を主訴に来院した。 3 か月前から腰痛と左下肢の鈍痛とがあり、数日前から強い痛みになった。歩行は軽度前屈位で跛行を認める。 腰部に圧痛を認め、左下肢伸展挙上テストは陽性。腰椎 MRI の T2 強調矢状断像と T2 強調横断像を別に示す。 この患者で認められる可能性が高いのはどれか。
日齢 21 の男児。嘔吐を主訴に両親に連れられて来院した。10 日前から哺乳後の嘔吐が時々あり、 2 日前から哺乳のたびに噴水状嘔吐をした。活気は不良である。 体重 3,550 g(日齢 9 では 3,450 g)。体温 36.7 ℃。心拍数 128/分、整。血圧 90/52 mmHg。呼吸数 28/分。皮膚のツルゴールは低下している。大泉門はやや陥凹。胸部に異常を認めない。上腹部に径 2 cm…
15 歳の女子。体重減少を心配した母親に伴われて来院した。 3 か月前から体重が 5 kg 減少した。意識は清明。身長 157 cm、体重 38 kg。体温 36.8 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 126/68 mmHg。呼吸数 24/分。SpO₂ 99 %(room air)。皮膚は湿潤。前頸部の腫脹を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟…
58 歳の男性。右肩痛を主訴に来院した。 1 か月前に重いものを持ち上げた際に右肩痛が出現した。当初は動作時の痛みであったが、次第に安静時痛と夜間痛も出現するようになった。身長 173 cm、体重 67 kg。体温 36.1 ℃。右肩の外転時に痛みを認め、外転位を保持できない。右肩関節エックス線写真とMRI の T2 強調冠状断像を別に示す。 最も考えられるのはどれか。
56 歳の女性。腰背部および四肢の痛みを主訴に来院した。 5 年前から腰背部および四肢の痛みが出現した。半年前に夫が肺癌で死去。その頃から痛みが悪化し、自宅近くの診療所で処方された NSAID を内服したが改善しないため受診した。最近、就寝中に下肢の痛がゆい不快な感覚があり動かすと消失する。体重に増減はな い。体温 36.2 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 120/76…
3 歳の男児。テーブルに置かれていた加熱式たばこのスティックを食べたため救急車で搬入された。発見時に母親が口腔内のたばこ葉を吐き出させ、救急車内で 2回嘔吐した。泣いているが、意識は清明。体温 36.9 ℃。心拍数 110/分、整。血圧100/64 mmHg。呼吸数 30/分。 適切な対応はどれか。
74 歳の女性。蛋白尿を指摘されて来院した。昨年の特定健康診査で蛋白尿を指摘されたが、症状がなかったのでそのままにしていた。今年の特定健康診査でも蛋白尿を指摘されて受診した。既往歴に特記すべきことはない。体調不良はなく就業しており、自宅で時々測定している血圧は 120/70 mmHg 前後である。体重は増減 なく安定しているが、両下腿にごく軽度の圧痕性浮腫を認める。尿所見:比重 1.015、pH…
49 歳の男性。発熱と異常行動のため救急車で搬入された。 1 週間前に咽頭痛と微熱があり、自宅近くの診療所で総合感冒薬を処方された。その後、微熱が持続し2 日前から頭痛が出現した。今朝、家族が様子を見に行くと自室で裸になっており、つじつまの合わない言動がみられた。既往歴と家族歴に特記すべきことはない。搬入時、開眼しているが場所と時間の見当識障害を認めた。身長 170 cm、体重 60 kg。体温…
3 歳の男児。呼吸困難を主訴に母親に連れられて来院した。 1 週間前から夜間の咳嗽が出現し、昨夜から呼吸困難が出現したため救急外来を受診した。意識は清明。身長 92 cm、体重 13 kg。体温 37.2 ℃。座位で脈拍 120/分、整。血圧 110/78 mmHg。呼吸数 36/分。SpO₂ 96 %(room air)。両側鎖骨上窩に径 2 cm の腫瘤を触知する。心音は異常なく、胸部に…
32 歳の初産婦( 1 妊 0 産)。妊娠 32 週、水様帯下を自覚し来院した。これまで妊婦健康診査で異常を指摘されていない。体温 36.9 ℃。脈拍 80/分、整。血圧110/80 mmHg。内診所見は子宮口開大度 1.5 cm、展退度 30 %、先進部は児頭であった。腟鏡診で羊水の流出を認める。胎児心拍数陣痛図を別に示す。 適切な対応はどれか。
82 歳の女性。物忘れを心配した息子に伴われて来院した。 5 年前から何度も同じことを尋ねるようになった。 1 年前から道に迷うようになり買い物と料理が 1 人でできなくなった。鏡に映った自分の姿に怒る様子がみられた。診察時、不安そうに何度も息子の方を振り返り日付を質問すると間違えた。改訂長谷川式簡易認知機能評価スケールは 11 点(30…
69 歳の女性。不随意運動を主訴に来院した。15 年前に右手の振戦が出現し、動作が遅くなったため受診したところ、Parkinson 病と診断された。抗 Parkinson 病薬を内服し、症状は改善した。 5 年前から歩行困難が出現した。 1 年前から抗Parkinson 病薬の効果が持続しなくなり、時間により歩行不能が出現するようになった。抗 Parkinson…
65 歳の男性。定期受診で来院した。自宅近くの診療所を糖尿病と高血圧症で通院し、ビグアナイド薬、DPP-4 阻害薬およびアンジオテンシン受容体拮抗薬が処方されている。自覚症状はない。喫煙歴と飲酒歴はない。運動に毎日 7,000 歩を歩いている。身長 164 cm、体重 60 kg。脈拍 72/分、整。血圧 118/72 mmHg。家庭 血圧 120 台/70…
34 歳の男性。健診で胸部異常陰影を指摘され来院した。今までに胸部異常陰影を指摘されたことはなく、咳と痰の症状はない。体温 35.9 ℃。脈拍 64/分、整。血圧 132/84 mmHg。呼吸数 16/分。SpO₂ 98 %(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。胸部造影 CTを別に示す。 最も考えられるのはどれか。
3 歳の女児。 3 歳児健康診査で初めて心雑音を指摘され、両親に連れられて来院した。保育園での生活に支障はないという。既往歴と家族歴に特記すべきことはない。心音はⅡ音の固定性分裂を認める。胸骨左縁第 2 肋間を最強点とするLevine 2/6 の収縮期雑音と胸骨左縁下部を中心に Levine 2/6 の拡張期雑音とを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝を触知しない。心エコー検査では直径 12 mm…
28 歳の女性( 0 妊 0 産)。胚移植施行後翌日に腹痛と呼吸困難を主訴に来院した。1 年前から多囊胞性卵巣症候群と診断され、不妊治療を受けていた。排卵誘発薬を用いた体外受精・胚移植を受けた。身長 170 cm、体重 71 kg。体温 36.6 ℃。脈拍76/分、整。血圧 102/60 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は膨満。内診で両側付属器の腫大を触知する。血液所見:赤血球…
30 歳の女性。夜間の息苦しさを主訴に来院した。生来健康であったが、半年前から夜中に息苦しさのため目覚めるようになった。咳、痰も半年前から毎日ある。喫煙歴はない。 1 年前からネコを飼っている。心音と呼吸音とに異常を認めない。胸部エックス線写真で異常を認めない。β2 受容体刺激薬吸入前後の呼吸機能検査の結果を表に示す。 診断はどれか。
26 歳の女性( 0 妊 0 産)。子宮頸がん検診で異常を指摘され来院した。 4 年前の子宮頸がん検診では異常がなかった。既往歴と家族歴に特記すべきことはない。喫煙歴は 20 本/日を 20 歳から 5 年間。飲酒は機会飲酒。内診および経腟超音波検査で子宮と卵巣に異常を認めない。腟鏡診では、子宮腟部に肉眼的異常を認めない。酢酸加工後のコルポスコピー写真を別に示す。 診断はどれか。
19 歳の男性。白血球増多の精査を目的に来院した。 1 週間前に発熱と咽頭痛が出現し自宅近くの診療所を受診した際、白血球増多を指摘されたため紹介受診した。体温 37.8 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 118/76 mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。両側扁桃の発赤と腫大があり、表面に白苔を認める。両側頸部に 径 2 cm…
55 歳の男性。労作時の息切れを主訴に来院した。 6 か月前に霧視を訴えぶどう膜炎の診断で治療を受けている。1 か月前から階段昇降時に息切れを自覚したため受診した。意識は清明。体温 36.5 ℃。脈拍 40/分、整。血圧 112/74 mmHg。呼吸数 16/分。SpO₂ 97 %(room air)。心音でⅢ音を聴取する。呼吸音に異常を認めな い。神経診察に異常を認めない。血液所見:赤血球…
56 歳の男性。右眼痛を主訴に来院した。 1 か月前に右の聴神経腫瘍を切除した。 術後しばらくして右眼の充血と痛みに気付いた。右眼痛は持続している。開瞼時と閉瞼時の写真を別に示す。 診断はどれか。
78 歳の男性。入院中に肺炎を発症し喀痰検査を施行したところ多剤耐性緑膿菌を検出した。 感染予防策で適切なのはどれか。
55 歳の男性。嚥下障害を主訴に来院した。35 歳ごろに両手に粗大な動作時振戦と下肢の筋力低下が出現し、徐々に進行した。40 歳ごろには上肢にも筋力低下がみられるようになった。50 歳ごろには、呂律が回りにくくなり、半年前から嚥下障害が出現し開鼻声になった。平地歩行はかろうじて可能である。発話の際に顔面 筋の線維束性収縮が認められる。患者は 3…
67 歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。 1 週間前から頭痛と悪心を自覚した。昨晩に両下肢の脱力が出現し体動困難となった。本日朝から意識状態が悪化したため家族が救急車を要請した。約 1 か月半前に転倒して頭部を打撲した。来院時の意識レベルは JCSⅡ-20。体温 36.3 ℃。心拍数 64/分、整。血圧 134/88 mmHg。呼吸数 16/分。SpO₂ 98 %(room…
63 歳の男性。下痢を主訴に来院した。50 歳時から飲酒後に上腹部痛と背部痛を繰り返すため自宅近くの診療所に通院し、禁酒指導を受けていた。55 歳から通院を中断していた。半年前から 1 日 8 回の下痢が持続するため 8 年ぶりに受診した。飲酒は日本酒 5 合/日を 43 年間。身長 168 cm、体重 45 kg。胸部と腹部とに異常を認めない。血液所見:赤血球 402 万、Hb 12.1…
24 歳の女性。職場で過量服薬を繰り返すため通院中の精神科を受診した。小学生までは生活面と成績に問題なく、教師から高い評価を受けていた。中学生ごろから学校で突然怒り出すようになり、高校生から男性と交際して別れることを繰り返すようになった。20 歳ごろから交際相手と別れ話が出るたびに自傷行為を繰り返 していた。22…
56 歳の女性。頭痛を主訴に来院した。10 年前から高血圧症でカルシウム拮抗薬を内服している。 2 年前の冬から両手指が蒼白になることに気づいた。 6 か月前から両手指の腫れが出現した。 2 週間前から頭痛が出現し持続したため受診した。意識は清明。身長 165 cm、体重 52 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 100/分、整。血圧 176/102 mmHg( 1 か月前は 120/80…
35 歳の男性。咽頭痛と発熱を主訴に来院した。 3 日前から咽頭痛と 38 ℃台の発熱があった。徐々に痛みが増悪し、今朝から口が開けにくくなり飲み込みにくくなったため救急外来を受診した。意識は清明。体温 38.5 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 124/80 mmHg。SpO₂ 98 %(room air)。頸部に喘鳴を聴取しない。咽頭の写真 を別に示す。 診断はどれか。
67 歳の女性。発熱と腹痛を主訴に転院した。 4 週間前から重症急性膵炎の診断で自宅近くの病院に入院していた。絶食、大量輸液および蛋白分解酵素阻害薬の治療により改善したが、 5 日前から発熱と腹痛が出現し、抗菌薬投与で改善しないため転院した。意識は清明。体温 37.6 ℃。心拍数 84/分、整。血圧 128/80 mmHg。 呼吸数 18/分。SpO₂ 98 %(room…
7 歳の男児。頻回の嘔吐と全身倦怠感を主訴に母親に連れられて来院した。新学期がはじまり、易疲労感を自覚し食欲が低下していた。昨晩に嘔吐し食事を摂取できていない。今朝から頻回の嘔吐があり、元気がなくなったため受診した。 6 歳から今回と同様の経過を数回繰り返し、 1 か月前に入院した病院で原因を精査した が、器質的異常は指摘されていない。意識は清明。顔面蒼白。身長 121 cm、体重 21 kg。体…
52 歳の男性。 2 週間前から続く 38 ℃台の発熱と咳嗽を主訴に来院した。気管支鏡検査を施行後に入院した。職場で咳が出るが、自宅で咳は出ない。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴は 40 本/日を 20 歳~48 歳。自宅は築 30 年の一軒家。職業歴は 5 年前まで会社員、 5 年前からキノコの屋内栽培に従事している。意識は 清明。身長 163 cm、体重 61 kg。体温 37.3…
8 歳の女児。顔面および体幹部の発疹を主訴に父親に連れられて来院した。昨日から微熱があり、本日、顔面や体幹部に皮疹が出現したため受診した。体温 37.7 ℃。顔面の皮膚所見を別に示す。全身状態は良好である。咽頭発赤を認める。A 群 β 溶連菌迅速検査は陽性だった。 この患児の注意すべき合併症はどれか。
9 歳の男児。腹痛のため救急車で搬入された。 2 日前から嘔吐が出現し、徐々に嘔吐が頻回となり間欠的腹痛が出現した。体温 36.8 ℃。心拍数 120/分、整。血圧 116/66 mmHg。呼吸数 24/分。SpO₂ 98 %(room air)。腹部は軽度膨満し、軟で腸雑音は減弱していた。右側腹部に腫瘤を触知し、右上腹部に圧痛を認めた。腹部超音波検査で腹部正中に target sign…
47 歳の男性。検診で両眼底に視神経乳頭陥凹拡大を指摘されたため来院した。 自覚症状はない。矯正視力は両眼ともに 1.0、眼圧は右眼 20 mmHg、左眼 18 mmHg。 まず行うべき検査はどれか。 2 つ選べ。
60 歳の女性。健診の腹部超音波検査で右副腎腫瘍を指摘され来院した。 3 年前から高血圧症と糖尿病で自宅近くの診療所に通院中であり、内服薬は段階的に増量されている。身長 163 cm、体重 64 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 60/分、整。血圧 156/90 mmHg。呼吸数 14/分。SpO₂ 98 %(room…
62 歳の男性。動悸と呼吸困難を主訴に来院した。以前の健診で心雑音を指摘されたが、自覚症状がないのでそのままにしていた。 3 か月前から動悸があり、最近は徐々に持続時間が長くなっている。自分で脈を触れたところ脈のリズムは不整だったという。 1 週間前から就寝時に息苦しさがあり不眠である。 3 日前からは体 動時の息苦しさも出現している。 2 日前の動悸発作は約 1 時間持続していた。身長 168…
35 歳の男性。体重減少を主訴に来院した。昨年の健康診断で異常を指摘されなかった。10 日前に発熱と咽頭痛があった。その後、のどの渇きが出現し排尿回数が増えた。悪心を自覚し食事量が低下した。最近 1 週間で体重が 5 kg 減っている。意識は清明。身長 173 cm、体重 61 kg。体温 36.8 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 108/80 mmHg。呼吸数 20/分。SpO₂ 98…
72 歳の男性。咳嗽と食思不振を主訴に来院した。約 1 か月前から咳嗽と食思不振が出現し改善しないため受診した。 1 か月間で体重が 3 kg 減少している。意識は清明。身長 168 cm、体重 62 kg。体温 37.2 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 126/82 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 94 %(room air)。皮膚に異常を認めない。心音に異…
75 歳の女性( 4 妊 3 産)。術後の定期検査の結果を聞くために来院した。3 年前に子宮頸癌ⅠB 期の診断で広汎子宮全摘出術と両側付属器摘出術を受けた。自覚症状はない。高血圧症と脂質異常症で治療中。認知機能は正常。日常生活は自立。腹部に手術痕を認める以外は、身体所見、尿所見、血液所見および血液生化学所見に異常を認めない。腹部骨盤造影 CT…
52 歳の男性。両足底の痛みを主訴に来院した。 5 年前に 2 型糖尿病と診断されたがそのままにしていた。 3 か月前から自宅近くの診療所でスルホニル尿素薬を内服している。 1 か月前から足底に針で刺すような痛みを入眠時に自覚し、睡眠が十分とれなくなっている。職業は会社員。喫煙歴はなく、飲酒は機会飲酒。化学物質 の曝露歴はない。意識は清明。身長 176 cm、体重 56 kg。体温 36.3…
72 歳の女性。右膝痛を主訴に来院した。 3 か月前から右膝関節の痛みを自覚した。安静時痛はないが、歩行開始時や階段昇降時に右膝痛が強くなる。身長152 cm、体重 67 kg。体温 36.3 ℃。右膝関節に軽度の腫脹を認めるが、熱感や発赤はない。右膝内側に圧痛を認める。右膝エックス線写真を別に示す。 保存療法で適切なのはどれか。 3 つ選べ。
生後 1 時間の男児。在胎 37 週、4,000 g で出生した。巨大児のために血糖の測定をおこなった。血液生化学所見:血糖 25 mg/dL。10 % ブドウ糖液を用いて末梢静脈より輸液を開始することとした。糖の投与速度を 4 mg/kg/分とする。 1 時間あたりの 10 % ブドウ糖液投与量を求めよ。 ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数第 2 位を四捨五入すること。 解答: ①…