老化による身体機能の変化と薬物動態への影響との組合せで正しいのはどれか。
1. 血中蛋白の低下 ー 薬効の減少
2. 腎血流量の低下 ー 薬効の減少
3. 肝血流量の低下 ー 薬効の増大
4. 消化機能の低下 ー 薬効の増大
老化に伴う身体機能の変化は薬物動態に重要な影響を及ぼし、これにより薬効に変化が生じます。
1. **血中蛋白の低下 ― 薬効の減少**:誤り。
多くの薬物は血中蛋白に結合し運搬される。血中結合が低下すると、蛋白結合していない薬物の割合が増加し、薬効が増大する。
2. **腎血流量の低下 ― 薬効の減少**:誤り。
腎血流量の低下は、薬物の排泄が遅れることを意味する。
3. **肝血流量の低下 ― 薬効の増大**:正解。
肝血流量の低下は、肝臓での薬物代謝が低下することを意味する。薬物は体内に長く留まり、その結果薬効が増大する。
4. **消化機能の低下 ― 薬効の増大**:誤り。
消化機能の低下は、薬物の吸収を低下させる。