A さん(75 歳、男性)は、妻(70 歳)と2人暮らし。2型糖尿病の治療中で、2年前から1日2回朝・夕食前に混合型インスリン注射が開始となった。その後、糖尿病性網膜症による視力障害が進んだため、現在は妻と一緒に単位数や針の確認をし、インスリンの自己注射を実施している。
外来受診時に A さんの妻から外来看護師に「人で協力してインスリン注射することには慣れてきました。たまには夜に夫とゆっくり和食を食べに行きたいのですが、外出時の注射で気を付けることを教えてほしい」と相談があった。
A さんと妻への外来看護師の指導内容で適切なのはどれか。
1. 「お店に着いたらすぐに注射を打ちましょう」
2. 「インスリンを常温で持ち運ぶことはできません」
3. 「注射ができる場所をお店の人に確認しましょう」
4. 「普段よりもインスリン量を増やす必要があります」
インスリン治療開始後3年、A さんは妻の付き添いで散歩を取り入れ運動療法にも取り組んでいたが、靴ずれが悪化し右第5趾に潰瘍ができた。そこで要介護1の認定を受けて訪問看護が週2回導入され、フットケアの指導が行われることになった。
訪問看護師が行う妻への指導内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
1. 絆創膏は足趾全体を覆うように貼る。
2. 浸出液の臭いの変化に注意する。
3. 泡立てた石けんで足を洗う。
4. 足浴には 42 ℃の湯を使う。
5. 大きいサイズの靴を履く。
訪問看護が導入されて2か月、A さんの妻が健康診査後の精査目的で数日間入院することになった。A さんは妻の入院中もできる限り自宅で過ごしたいと考えている。妻の入院中の対応について、サービス担当者会議が開かれた。
この時に訪問看護師が行う A さんへの提案で優先度が高いのはどれか。
1. 通所介護を利用する。
2. 訪問介護を利用する。
3. 配食サービスを利用する。
4. 訪問看護の回数を増やす。