78歳の男性。4日前に肺癌のため右上葉切除術およびリンパ節郭清術を受けて入院中である。術後経過は順調だが、胸腔ドレーンはわずかな空気漏れがあり排液はやや血性のため留置している。昨日からせん妄症状がみられている。本日午後9時に患者は就寝していたが、2時間後には覚醒しており胸腔ドレーンが抜けてい た。呼吸音に変化はみられず、直ちに胸部エックス線撮影を行ったが、日中に撮影した画像と比較して変化はみられない。SpO2 99%(鼻カニューラ2L/分 酸素投与下)であり、胸腔ドレーン抜去前と比較して低下はみられない。

行うべき処置はどれか。

a. 右胸腔穿刺を行う。

b. ドレーン刺入部を縫合する。

c. 気管挿管下に人工呼吸管理を開始する。

d. 抜けた胸腔ドレーンを刺入部から再挿入する。

e. 鼻カニューラをマスクに交換し8L/分で酸素を投与する。

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)