問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を次に示す。
「3歳の男の子です。4日間発熱が続くため受診されました。体温は39.1℃で心音、呼吸音は正常、軟口蓋に出血斑を伴う発赤を認めました。両側の前頸部に1cm大のリンパ節を2個ずつ触知しました。また、体幹に粟粒大の紅色発疹を認めました。血液検査の結果は、白血球13,000、CRP 4.5mg/dLでした」
研修医の報告のうち、この患児の鑑別診断において最も有用なのはどれか。
a. 体温39.1℃
b. 出血斑を伴う軟口蓋の発赤
c. 前頸部リンパ節腫脹
d. 白血球13,000
e. CRP 4.5mg/dL
他の選択肢は非特異的であり、鑑別の役にはあまりたたない。
cは△くらい。