問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
65歳の女性。腹痛を主訴として家族とともに緩和ケア外来を受診した。1年前に進行膵癌の診断で膵体尾部切除術を受け、1か月前から腹痛が出現した。局所再発、肝転移および腹膜播腫を認め、予後は2か月程度と考えられる。医師が患者に根治は困難であることを伝えた。患者は流涙したまましばらく沈黙が続いた。その後、医師が「お話を続けてもよろしいでしょうか」と声をかけると患者は頷いた。
次に医師がかける言葉として適切なのはどれか。
a. 「何か叶えたい希望はありますか」
b. 「来週落ち着いて話し合いましょう」
c. 「あまりお役にたてることはないようです」
d. 「残された余命について話し合いましょう」
e. 「今どのようなお気持ちか話していただけますか」
まずは傾聴。
国家試験で傾聴の選択肢が出てきたら正解選択肢です。