問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
18歳の女子。繰り返す授業中の居眠りを主訴に来院した。17歳ころから夜間十分に眠っても日中に強い眠気を感じるようになり、次第に日中の居眠りが増えてきた。半年前から寝つく際に意識はあるのに力が入らず体を動かすことができないという体験が出現するようになった。日中に大笑いすると膝の力が突然に抜けることがある。
診察時、意識は清明で神経学的所見に異常を認めない。
この疾患について正しいのはどれか。
a. 肥満者に多い。
b. 入眠時幻覚が出現する。
c. カタレプシーが出現する。
d. 精神的なストレスにより生じる。
e. 夜間の睡眠時間延長で症状は改善する。
ナルコレプシーの症例である。入眠時幻覚が出現する。