問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
53歳の男性。視床出血後の左片麻痺のため回復期リハビリテーション病棟に入院中である。発症して2か月が経過している。
左上肢は前頭部まで挙上できるが、随意運動時に振戦を認める。握力は1kg である。徒手筋力テストで左股関節屈曲・伸展と左膝関節屈曲・伸展の筋力はともに4、左足関節屈曲・伸展の筋力は2。左足クローヌスを認める。左半身の感覚は脱失している。平行棒内での歩行は可能だが、左下肢立脚相に膝関節は過伸展し足関節は内反する。患者は屋外歩行を希望している。
歩行補助具の写真を別に示す。この患者に用いるのに適切なのはどれか。
a. ①
b. ②
c. ③
d. ④
e. ⑤
1、4,5は握力が無いので不可。
2は膝サポーター。膝関節症とかの人に使用。麻痺では使わず。
3は短下肢装具。正解。