日齢0の新生児。経腟分娩で出生した。在胎39週3日、出生体重は 3,160 g で あった。分娩中に胎児心拍数陣痛図で遷延一過性徐脈が繰り返し出現していた。出生1分後の時点では全身にチアノーゼを認め、心拍数 80/分、呼吸は不規則であった。刺激に対して顔をしかめるが全身がだらりとしていた。バッグバルブマスクを使って蘇生を行ったところ、出生5分後までに全身がピンク色になり、心拍数 140/分、刺激で強く泣き、四肢をよく動かしていた。

この児の出生5分後の所見に基づく判断について、適切なのはどれか。2つ選べ。

a. 酸素化は良好である。

b. 末梢循環は良好である。

c. 呼吸器疾患は否定できる。

d. 今後の発達は正常である。

e. 先天性心疾患は否定できる。

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)