正期産で出生した生後5日の新生児の所見として精査が必要なのはどれか。
新生児期に光線療法の対象となる黄疸を生じるのはどれか。
正期産児より早産児にみられる所見はどれか。
高濃度酸素が誘因となる早産児の合併症はどれか。2つ選べ。
生後11日の新生児女児。2日前から嘔吐を繰り返し哺乳力が低下したため、両親に連れられて来院した。在胎39週、出生体重3,180g、Apgarスコア9点(1分)、9点(5分)で出生した。完全母乳栄養であるが、来院の3日前までの哺乳力は良好で、1日2回の黄色顆粒便を排泄していた。出生した産科診療所から新生児マススクリーニングで異常を認めたと本日、家族が連絡を受けた。
生後10時間の男児。在胎39週、体重2,960g、Apgarスコア7点(1分)、8点(5分)で出生した。助産師がチアノーゼに気づき医師に報告した。出生時にはチアノーゼに気づかなかったという。
生後 1 分の女児。在胎 40 週 5 日、経腟分娩で出生した。心拍は 6 秒間に 12 回、啼泣は強い。四肢を活発に動かし、刺激に対して咳嗽を認める。皮膚にわずかに胎便が付着している。皮膚色は全身暗紫色である。この児の Apgar スコアはどれか。
出生直後の新生児。妊娠 36 週までの妊婦健康診査では児の発育は順調であった が、妊娠 37 週2日に母親に下腹部痛と性器出血が出現し、胎児心拍数陣痛図で遅発一過性徐脈を繰り返し認めたため緊急帝王切開で出生した。心拍数 60/分。出生時から自発呼吸がなく、全身にチアノーゼを認める。刺激をしても反応がなく、全身がだらりとしている。
日齢0の新生児。母親は 42 歳、1回経妊1回経産婦。妊娠 19 週の胎児超音波検査で脳室拡大、小脳低形成、心奇形が認められた。妊娠 37 週に骨盤位のため帝王切開で出生した。出生後から自発呼吸が微弱であり、人工呼吸管理を施行した。
日齢6の新生児。NICUに入院中である。常位胎盤早期剥離のため緊急帝王切開で出生した。在胎26週4日、出生体重750gであった。出生6分で気管挿管が行われ、10分後には開眼した。その後NICU入院となり、呼吸管理を受けている。入院後、経口胃管を挿入し、日齢1から少量のミルクを開始した。本日、ミルク注入前に胃内にミルクが残っており、腹部が軽度膨満していた。
日齢0の新生児。経腟分娩で出生した。在胎39週3日、出生体重は3,160gであった。分娩中に胎児心拍数陣痛図で遷延一過性徐脈が繰り返し出現していた。出生1分後の時点では全身にチアノーゼを認め、心拍数80/分、呼吸は不規則であった。刺激に対して顔をしかめるが全身がだらりとしていた。
日齢0の新生児。Basedow 病に罹患している母親から出生した。母親は抗甲状腺薬を服用しており、抗甲状腺抗体は陽性である。新生児期に最も留意すべきなのはどれか。
日齢3の男児。在胎 38 週日、2,648 g で分娩遷延のため吸引分娩で出生した。Apgar スコアは9点(1分)であった。出生直後に頭部の腫瘤を認めていた。活気不良と頭部の腫瘤増大、全身蒼白のため NICU に搬入された。
出生直後の新生児。早産児のために NICU に入院した。母親は前期破水のため2日前から入院していた。在胎 26 週、出生体重 980 g で経腟分娩で出生した。Apgar スコアは4点(1分)。体温 37.3 ℃。心拍数 160/分、整。呼吸数 50/分。SpO2 90 %(哺育器内の酸素濃度 30 %)。大泉門は平坦。呻吟と肋間腔の陥没とを認める。考えられる疾患はどれか。2つ選べ。