NICUに入院している日齢2(在胎30週2日)の新生児。血小板数の確認のため末梢血血液検査をすることとなった。検体提出のために必要な物品の写真を別に示す。正しいのはどれか。
新生児の生理的黄疸の成因に関与しないのはどれか。
「新生児の出生直後の胃内容物を採取してピペットで吸排して泡立てる。その後4分間静置して、顕微鏡で1mm2あたりの直径15μm未満の泡の数をカウントする」上記の検査はどの疾患を診断するためのものか。
母子健康手帳の便色カードを別に示す。生後1か月時に便色が1番を呈した場合考えられる疾患はどれか。
新生児壊死性腸炎の発症要因でないのはどれか。
出生直後の新生児。在胎37週、2,720gで出生した。Apgarスコアは8点(1分)、10点(5分)。出生前の胎児超音波検査で水頭症を指摘された。
正期産で出生した生後5日の新生児の所見として精査が必要なのはどれか。
出生後30分を経過した在胎40週の新生児で異常を疑う所見はどれか。
新生児期に光線療法の対象となる黄疸を生じるのはどれか。
すべての新生児に対してマススクリーニングが行われているのはどれか。
出生後12 時間の新生児。在胎39週、出生体重3,820gで、児頭の吸引を3回施行した後に娩出された。Apgarスコアは6点(1分)、9点(5分)であった。出生時に両側の側頭部から後頭部にかけて波動性の血腫を触知した。徐々に頭部の血腫が拡大するとともに、出生9時間後からチアノーゼを伴う無呼吸が繰り返し出現したため、NICUに搬送された。
日齢21の新生児。母子手帳の便色カードを見て、便の色が薄いことに気付いた母親に連れられて来院した。在胎 39 週、出生体重 2,800 g で出生し、出生時に異常は指摘されなかった。完全母乳栄養である。
日齢0の新生児。出生 30 分後から多呼吸を認めた。在胎 29 週、出生体重 1,100 g。体温 37.4 ℃。心拍数 160/分、整。呼吸数 80/分。全身のチアノーゼ、陥没呼吸および呼気時の呻吟を認める。外表奇形はなく、心雑音は聴取しない。胸部エックス線写真ですりガラス陰影を認める。診断確定のため、マイクロバブルテストを行うこととした。必要な検体はどれか。
日齢0の新生児。在胎 39 週5日、経腟分娩で出生した。 泣が弱く、保温および口腔内の羊水の吸引と皮膚への刺激を行った。出生後 30 秒の時点で自発呼吸を認めず、心拍数 110/分であった。まず行うべき対応はどれか。
正期産児より早産児にみられる所見はどれか。
高濃度酸素が誘因となる早産児の合併症はどれか。2つ選べ。
正期産児で新生児マススクリーニングを行うのに最も適切な時期はどれか。
生後11日の新生児女児。2日前から嘔吐を繰り返し哺乳力が低下したため、両親に連れられて来院した。在胎39週、出生体重3,180g、Apgarスコア9点(1分)、9点(5分)で出生した。完全母乳栄養であるが、来院の3日前までの哺乳力は良好で、1日2回の黄色顆粒便を排泄していた。出生した産科診療所から新生児マススクリーニングで異常を認めたと本日、家族が連絡を受けた。
生後10時間の男児。在胎39週、体重2,960g、Apgarスコア7点(1分)、8点(5分)で出生した。助産師がチアノーゼに気づき医師に報告した。出生時にはチアノーゼに気づかなかったという。
日齢1の新生児。在胎40週0日、出生体重 2,594 g で、正常分娩で出生した。Apgar スコアは 8点 (1分)、9点(5分)。出生12時間後から嘔吐が出現し、出生から24時間経っても胎便の排泄がなく、胆汁性嘔吐を認めたため NICU に搬入された。
生後 1 分の女児。在胎 40 週 5 日、経腟分娩で出生した。心拍は 6 秒間に 12 回、啼泣は強い。四肢を活発に動かし、刺激に対して咳嗽を認める。皮膚にわずかに胎便が付着している。皮膚色は全身暗紫色である。この児の Apgar スコアはどれか。
出生直後の新生児。妊娠 36 週までの妊婦健康診査では児の発育は順調であった が、妊娠 37 週2日に母親に下腹部痛と性器出血が出現し、胎児心拍数陣痛図で遅発一過性徐脈を繰り返し認めたため緊急帝王切開で出生した。心拍数 60/分。出生時から自発呼吸がなく、全身にチアノーゼを認める。刺激をしても反応がなく、全身がだらりとしている。
日齢0の新生児。母親は 42 歳、1回経妊1回経産婦。妊娠 19 週の胎児超音波検査で脳室拡大、小脳低形成、心奇形が認められた。妊娠 37 週に骨盤位のため帝王切開で出生した。出生後から自発呼吸が微弱であり、人工呼吸管理を施行した。
日齢2の新生児。黄疸のため救急車で搬入された。在胎 40 週3日、出生体重3,126 g、Apgar スコア7点(1分)、9点(5分)であった。生後6時間から完全母乳栄養を開始した。生後 24 時間から黄疸を認めたため1面で光線療法を開始したが生後 48 時間でのビリルビン値が 30 mg/dL のため救急車を要請し、NICU に入院となった。傾眠傾向である。
日齢6の新生児。NICUに入院中である。常位胎盤早期剥離のため緊急帝王切開で出生した。在胎26週4日、出生体重750gであった。出生6分で気管挿管が行われ、10分後には開眼した。その後NICU入院となり、呼吸管理を受けている。入院後、経口胃管を挿入し、日齢1から少量のミルクを開始した。本日、ミルク注入前に胃内にミルクが残っており、腹部が軽度膨満していた。
日齢0の新生児。経腟分娩で出生した。在胎39週3日、出生体重は3,160gであった。分娩中に胎児心拍数陣痛図で遷延一過性徐脈が繰り返し出現していた。出生1分後の時点では全身にチアノーゼを認め、心拍数80/分、呼吸は不規則であった。刺激に対して顔をしかめるが全身がだらりとしていた。
日齢0の新生児。Basedow 病に罹患している母親から出生した。母親は抗甲状腺薬を服用しており、抗甲状腺抗体は陽性である。新生児期に最も留意すべきなのはどれか。
日齢3の男児。在胎 38 週日、2,648 g で分娩遷延のため吸引分娩で出生した。Apgar スコアは9点(1分)であった。出生直後に頭部の腫瘤を認めていた。活気不良と頭部の腫瘤増大、全身蒼白のため NICU に搬入された。
生後 1 時間の男児。在胎 30 週、体重 1,200 g、Apgar スコア 6 点( 1 分)、 8 点( 5 分)で出生した。母親は 28 歳の初産婦。胎児心拍数陣痛図で遅発一過性徐脈を認めたため、緊急帝王切開が行われた。出生後、第 1 呼吸を認めたが、蘇生台で処置中に浅い呼吸を認めるようになり、NICU 内の哺育器に収容した。
出生直後の新生児。早産児のために NICU に入院した。母親は前期破水のため2日前から入院していた。在胎 26 週、出生体重 980 g で経腟分娩で出生した。Apgar スコアは4点(1分)。体温 37.3 ℃。心拍数 160/分、整。呼吸数 50/分。SpO2 90 %(哺育器内の酸素濃度 30 %)。大泉門は平坦。呻吟と肋間腔の陥没とを認める。考えられる疾患はどれか。2つ選べ。