問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
12 歳の男児。脱力発作を主訴に母親に連れられて来院した。2年前からハーモニカを吹いたときや熱いラーメンを食べたときに右または左手足の脱力が出現し、数分で改善するという発作が出現していた。最近は発作の頻度が増加しており月に2回程度みられるという。本日も体育の授業中に右手足の脱力と構音障害とが出現し、数分後に回復したが、心配した母親に連れられて受診した。
意識は清明。体温36.2 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 118/72 mmHg。呼吸数 18/分。神経学的所見、血液生化学所見、心電図および胸部エックス線写真に異常を認めない。頭部 MRI のT1 強調像と左右の内頸動脈造影正面像とを別に示す。
治療方針として適切なのはどれか。
a. 血行再建術
b. 腫瘍摘出術
c. 動脈塞栓術
d. 血栓溶解療法
e. ステント留置術
もやもや病の症例である。
もやもや病の治療は血行再建術である。