問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
23歳の初産婦。妊娠 38 週日に陣痛発来のため入院した。これまでの妊娠経過は順調であった。午後0時に10分間隔の規則的な腹痛を自覚して受診した。
来院時の内診で子宮口は3cm開大、児頭下降度はSP±0cm、卵膜を触知した。経過観察をしていたところ午後3時に破水し、内診で子宮口は5cm 開大、児頭下降度 は SP+2cm、2時方向に小泉門を触知した。この時点での胎児心拍数陣痛図を示す。
現時点での対応として適切なのはどれか。
a. 帝王切開
b. 吸引分娩
c. β2刺激薬投与
d. オキシトシン投与
e. 胎児心拍数陣痛モニターの継続監視
早期破水しているが正常分娩。基線は120伯/min程度はあり、徐脈も早発一過性徐脈と思われるので、胎児機能不全ではなし。
経過観察で問題なし。