問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
86歳の男性。誤嚥性肺炎のために1週間入院し、経過は順調である。入院前から高血圧症で薬物療法を受けているが、それ以外の基礎疾患はない。認知機能は問題ない。日常生活動作は介助を必要としないが、筋力低下によって歩行が不安定で屋外は見守りが必要である。入院中はきざみ食にとろみをつけて提供し、嚥下訓練を施している。要介護度は要支援2である。82 歳の妻と2人暮らしだが、息子夫婦が隣接する市に住んでおり入院前から週に2、3回は様子を見に通っていた。
自宅への退院にあたり必要なのはどれか。
a. 胃瘻の造設
b. 家族への調理指導
c. 家族への排泄介助の指導
d. 訪問入浴介護サービスの手配
e. 訪問診療による末梢静脈栄養療法
誤嚥性肺炎後のフォローアップについて。
誤嚥しにくい食事形態が望まれる。