28歳の女性。年前から口唇ヘルペスで3回の治療を受けた。歩行時の息苦しさを主訴に受診し、ニューモシスチス肺炎と診断された。ニューモシスチス肺炎の治療と同時に基礎疾患が検索され、HIV感染症と診断された。性交渉のパートナーは男性のみで特定の3人である。喫煙は 22 歳から10本/日。飲酒はビール350mL/日。

血液所見:赤血球468万、Hb14.7g/dL、白血球7,600(好中球60%、好酸球3%、好塩基球1%、単球8%、リンパ球28%)、CD4陽性細胞数180/mm3(基準800〜1,200)、血小板15万。血液生化学所見:総ビリルビン0.7mg/dL、AST68U/L、ALT128U/L、LD305U/L(基準176〜353)、尿素窒素15mg/dL、クレアチニン1.0mg/dL。免疫血清学所見:HBs抗原陽性、HBs抗体陰性、HBV-DNA陽性、HCV抗体陰性。

この患者の抗HIV治療薬の選択において最も重要なのはどれか。

a. 飲酒歴

b. 喫煙歴

c. B型肝炎の合併

d. 口唇ヘルペスの既往

e. 性交渉のパートナーの人数

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)